テクニカル分析:ボリンジャーバンド
前回は、 「売買のタイミングを見極める便利な指標」の移動平均線について調査しました。
今回は、さらに進化させた「ボリンジャーバンド」について調査していきたいと思います。
ボリンジャーバンドを簡単に言えば「株価の上昇トレンドや下降トレンドの始まりがわかったり、買い過ぎや売られ過ぎのサインが判断しやすい便利な指標」です
まず、ボリンジャーバンドがどういうものなのか見ていきましょう。
以下の画像は、実際のチャートのボリンジャーバンドです。
たくさんの横線が引いてあると思いますが、これにはそれぞれ名前が付いていて真ん中の濃い紫の線が前回記事にした移動平均線で、その上下にあるのが-1σ、+1σ、+2σなどです。
この記号σはシグマと呼びまして標準偏差を表します。大学生ならば聞いたことはあると思います。
なぜこの記号が使われているのかというと、統計学に基づいて式で導出されているからです。
さらに、どういう式からこれが求められているのか掘り下げてみましょう。
上でも書きましたが、ボリンジャーバンドは株価移動平均線と標準偏差で構成されています。
例えば25日移動平均線を真ん中の基準として説明すると
計算方法:
「25日間の個々の終値」から、その「25日間平均値」を引いたものを二乗し、それを25日分合計し、その値を25で割り、最後にその平方根をとったものが「25日標準偏差」
エクセルだとSTDEV.Pという関数で一発です。
前回に引き続きエクセルで計算するとこんな感じ、
グラフ化する際は、標準偏差にそれぞれ元の移動平均線の値を足しています。
統計学といえば確率ですが、このボリンジャーバンドではどのくらいの確率でこの±1、±2などの範囲に収まるかが求められています。
それがこちら
ボリンジャーバンド | 確率 |
±1σ | 68.27% |
±2σ | 95.45% |
±3σ | 99.73% |
つまり、±2σのところにチャートがきたら買いか売りかがわかるということです!
例えば、仮に−2σのところに株価が乗っかっているならば、表のボリンジャーバンドの確率からするとこれより下に行く可能性は5%以下。
ですから買っておけば約95%の確率で勝てるということですね!
逆の売りの時も同じことです。
ー2σで買って必ず+2σにはいかないと思うので移動平均線に乗ったあたりで売るのが、始めたばかりの私には安全策かなと考えてます。
ではまた。